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シャントの作り直しは「また最初から」とは限りません|入院短縮の工夫

[2026.07.15]

 

シャントの作り直しには複数の方法があります。

状況によっては、入院期間を短縮できたり、
カテーテルを使わずに済んだりする場合もあります。

また、手術の方法によっては、
1泊2日や2泊3日程度の入院で治療できることもあります。

 

「シャントを作り直した方がよいかもしれません」

そう言われると、

どなたでも不安になります。

・透析ができなくなるのではないか
・また長く入院するのだろうか
・透析用カテーテルを入れられるのだろうか

と心配される方もおられます。

しかし実際には、
状況によって様々な方法があります。

透析患者さんは、
入院期間が長くなると体力が落ちてしまったり、
カテーテルからの透析をしていると感染症が起きてしまうことがあります。

ここでは、シャントを作り直す際の当院での工夫の一部をご紹介します。

 

シャントを作り直す方法は一つではありません

患者さんによって、
血管の状態は大きく異なります。

そのため、
作り直しの方法も一つではありません。

当院では、シャントを作ることだけでなく、
手術後も透析が円滑に継続できることを考えています。

 

同じ腕で作り直せることもあります

シャント血管のつなぎ目(吻合部)で再狭窄を繰り返している場合などでは、
その少し中枢側(肘に近い方)で再建できることも少なくありません。
そうすることで、将来、肘の辺りで新たにシャントを作り直せる余地ができます。

もともとシャントとして使っている血管であるため、
比較的早い時期から、
患者さんによっては翌日から透析に使える場合もあります。

そのため、入院期間が短くなったり、
カテーテルを使わずに済んだりすることがあります。

 

反対側に新しく作る方法

反対側の腕に、新しいシャントを作成することがあります。

現在のシャントがまだ使用できる場合には、
新しいシャントが十分育つまでは、
今のシャントを使って透析を続けます。
つまり、シャントが両腕にある状態です。

そして、2週間ほどたってから、
新しいシャントから透析を行います。

使わなくなったシャントは、
後日、手術で閉鎖することが多いです。

この方法では、
シャントを使って透析を継続できるため、
カテーテルを使わずに透析を続けることができます。

また、通常のシャント造設と同じ手術になるため、
問題がなければ1泊2日程度で退院できることが多いです。

 

人工血管という選択肢

血管の状態によっては、
人工血管を使用することがあります。

基本的には、
人工血管はできるだけ避けるのが日本の大きな方針です。

これは、人工血管では感染が起きやすいとされてきたからですが、
最近ではそれほど多くないという論文も発表されています。

自己血管でのシャントと違って、
人工血管は、
手術翌日から使用できる種類の人工血管もある、
ということが利点だと考えています。

そのため、状況によっては、
カテーテル使用期間の短縮や、使用せずに済んだり、
入院期間を短縮できる場合があります。

人工血管の手術だけで言えば、
術後の状態などにもよりますが、
入院期間は1泊2日や2泊3日程度が多いです。

人工血管の詳細については、いずれ別の記事でご紹介したいと考えています。

 

カテーテルについて

血液透析では、カテーテルがどうしても必要になることがあります。

しかし、感染症が起きることがあり、高熱が出て入院が長引くことがあります。
また、患者さんにとっては不快であったり、
動きが制限されたりすることがあります。
そのことによって活動量が減り、体力が落ちてしまうこともあります。

カテーテルを使わずに治療できるのであれば、それが望ましいことです。
当院では、ここまでにご紹介したような工夫によって、
カテーテルを使用せずに治療できる患者さんも少なくありません。

もちろん、病状によってはカテーテルが必要になることもありますが、
できるだけ避けられる方法がないかを考えながら治療しています。

 

最後に

シャントを作り直すと聞くと、
大きな負担を想像されるかもしれません。

しかし実際には、
血管の状態によって様々な選択肢があります。

当院では、
できるだけ安全に、
できるだけ生活への影響を少なくできる方法を考えながら治療を行っています。

治療方法について不安がある方は、一度ご相談ください。

 

【ご注意ください】

ここでは私の考えを書きましたが、
患者さんの状況によって選択肢や判断は異なります。

また、医師によっても様々な考え方があることをお伝えします。

 

【診療案内】

以下のような方は、一度ご相談ください。

・シャントが狭いと言われた方
・PTAを繰り返している方
・シャント閉塞を繰り返している方
・痛みや治療方法について相談したい方
・主治医の先生からシャント治療を勧められた方
・他院でシャント治療について相談したい方

※他院通院中の方は、まず主治医の先生とご相談ください

まずはご相談だけでも構いません。
→ 広瀬クリニックの診療案内

初めて受診を検討されている方はこちらをご覧ください
→ 初めての方へ

 

※医療機関からのご紹介もお受けしています。

→ 医療機関の方へ(地域連携)

→ シャントの治療(PTA・手術・痛み対策について) | 広瀬クリニック

 

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