メニュー

シャントを作るための手術前は「何がわからないのか分からない」のが普通です —— 少しご説明を ——

[2026.01.22]

シャント手術を受けに来られる方に、

私はよく

「何か質問はありますか?」

とお聞きします。

 

すると多くの方が、

「特にありません」

「分かりません」

とおっしゃいます。

 

これは、理解して納得しているからではありません。

何を質問していいのかが分からない、

何が分からないのかが分からない状態なのだと思います。

 

透析をまだ受け入れられない方、

頭の中が真っ白になっている方、

漠然とした不安だけを抱えている方も、決して少なくありません。

 

もし今、

「何が不安なのか分からない」

「質問が思いつかない」

と感じている方がいたら、

それはとても自然なことです。

どうか安心してください。

 

ここでは、

「何がわからないのか分からない方」に向けて、

シャント手術の流れを簡単にまとめます。

 

シャントがなぜ必要になるのかについては、こちらの記事で簡単に説明しています。

 

患者さんから見た、手術当日の流れ

手術の日は、

病室でのご説明や同意書の記入から始まります。

 

その後、点滴を始めたり、

エコーで血管を確認して、

マジックで血管の位置に印をつけたりします。

 

準備が整ったら、手術室へ移動します。

 

手術室に入ると、

血圧計や心電図のモニターをつけます。

 

手術をする側の腕を消毒し、

ばい菌が入らないように清潔な準備を進めます。

 

腰が痛い方には、

膝の下にクッションを入れるなどの工夫をしますので、

遠慮なくおっしゃってください。

 

この時点で、

布がお顔の近くにかかるため、

手術をする腕や周囲は、あまり見えなくなります。

 

しかし、患者さんのそばには、看護師が複数います。

気になることがあれば、いつでも声をかけてください。

 

準備ができたところで、

私たち医師が入り、

必要に応じて痛みへの対策をしてから手術を始めます。

 

シャント手術は、

ご自身の動脈と静脈をつなぐ手術です。

 

手首の少し上、または肘のあたりで、

3〜4cmほど皮膚を切って、血管をつなぎます。

 

手術中には、手術を受ける腕に次のような感覚を感じることがあります。

・押される感じ

・引っ張られるような感覚

・腕の上に物を置かれる感じ

・照明がまぶしいと感じること

・採血のときのように、腕をぎゅっと締めること

・冷たい清潔な水がかかること

などです。

 

手術が終わると、

傷を縫い合わせ、

モニター類を外し、

ガーゼで圧迫して病室に戻ります。

 

手術室に入ってから病室に戻るまでの時間は、

おおよそ2〜3時間が多いと思ってください

(状況により前後します)。

 

大切なことなのでお伝えしますが、

手術中に尿意を感じる方がおられます。

決して珍しいことではありません。

我慢せず、遠慮なくおっしゃってください。

手術中でも、そのまま対応できます。

 

シャント手術後の入院

手術後は、当日は点滴をしながら病室でゆっくり休んでいただきます。

患者さんの状況によりさまざまですが、

広瀬クリニックでは翌朝に退院していただくことが多いです。

入院期間は別の記事でご紹介していますので、

よろしければご覧ください

 

ここに書いたことは、あくまで一例です。

 

シャント手術は全身麻酔ではありませんので、

眠っていなければ、

手術中にお話しすることもできます。

 

感じ方には個人差があります。

不安なことがあれば、

どんなことでも遠慮なく聞いてください。

 

ここでは、

患者さん目線での手術の流れを簡単にご説明しました。

 

もう少し詳しく知りたい方のために、

別の記事でもご説明しています。

ご関心があれば、そちらをご覧ください。

 

 

【関連記事】

ここでは全体の流れをお伝えしました。

痛みや入院、手術後の生活などについては、

別の記事で、もう少し詳しくご説明しています。

必要な方は、参考にしてください。

シャント手術の痛みと、その対策について

シャント手術後から透析開始までの流れ

シャントが狭くなった場合の治療(PTA)

透析について不安に感じられること

医療法人陽蘭会 広瀬クリニック

廣瀬 弥幸

プロフィール等

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME