メニュー

シャント手術後の入院期間について ―― なぜ人によって違うのか ――

[2026.01.27]

シャント手術の入院期間は、人によって違います。

不安に思われる方も多いので、理由を説明したいと思います。

 

シャント手術のみが目的の場合、

広瀬クリニックでの入院期間は、多くの場合1泊入院です。

ただし、患者さんの状態によっては、

もう少し入院期間が長くなることもあります。

 

なぜ入院期間が長くなることがあるのか

① 出血が少し多い場合

ご自身の動脈と静脈をつなぐシャント手術では、

出血が原因で入院が延びることは、ほとんどありません。

一方、人工血管を用いたシャント手術の場合には、

手術の特性上、出血がやや多くなることがあり、

1~2泊ほど入院が延びることがあります。

 

② シャントの血流を、もう少し確認したい場合

シャントの血流が少ないと、

血液透析を行うのに十分でないことがあります。

そのような場合には、

点滴を行いながら血流の状態を観察することがあります。

この点滴は、継続的に行う必要があるため、

結果として入院期間が延びることがあります。

 

私が考える「入院期間」について

私は、入院期間はできるだけ短い方が良いと考えています。

シャント手術後、出血が落ち着いていれば、

1泊入院で大きな問題になることは、ほとんどありません。

多くの方にとって、

入院生活よりもご自宅で過ごす方が気持ちが落ち着き、

日常や人生を楽しめるのではないでしょうか。

私は、これはとても大切なことだと思っています。

また、3~4日ほど安静が続くと、

筋力が低下したり、関節の動きが悪くなったりする

可能性があるとも言われています。体力の低下を防ぐためにも、

できるだけ早く元の生活に戻ることが望ましいと考えています。

特にご高齢の方では、

住み慣れた場所で、いつもの生活リズムを保つことが、

元気に長く過ごすための大切なポイントだと思います。

 

それでも、入院を延ばすことがある場合

一方で、

「今日はもう一晩、様子を見るべきだ」と判断した場合には、

迷わず入院を延ばします。

その場合でも、可能な限り短い入院期間にしたいと考えています。

 

やむを得ず入院が長くなるケース

以下のような場合には、シャント手術以外の理由で、

入院が長くなることがあります。

  • 肺炎や心不全など、他に入院で治療すべき病気があるとき
  • 腎機能が急激に悪化して、緊急で血液透析を開始した後に、シャント手術を行う場合

シャントは、手術後一般的に2週間ほど経ってから使用可能となるため、

その間は退院できないことが多いです。

このような状況を避けるため、

シャント手術は計画的に行うことが一般的です。

 

最後に

ここでは、

シャント手術後の入院期間について、基本的な考え方をお伝えしました。

患者さんの状態や環境、

担当医の判断などによって、

入院期間にはさまざまな違いがあります。

私としては、

必要な治療をきちんと行ったうえで、

できるだけ早く退院し、

日常に戻って人生を楽しんでいただきたい、

と考えています。

医療法人陽蘭会 広瀬クリニック

廣瀬 弥幸

プロフィール等

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME