新年のご挨拶と、創立30周年を迎えるにあたって
あけましておめでとうございます。
本年は、広瀬クリニックが創立30周年を迎える節目の年となります。
新しい年の朝を迎え、新たな気持ちで診療をスタートいたしました。
電子カルテ導入と、働きやすい医療現場づくりについて
広瀬クリニックでは、本年3月より電子カルテを導入する予定です。電子カルテの導入は、業務の効率化につながる一方で、新たに手間が増える部分が生じるます。そのため今回の導入を、単なるシステム変更ではなく、「私たちが行っている日々の業務そのものを見直す機会」と捉え、多職種によるグループで、より働きやすい医療環境づくりを検討しています。
今後、診療の流れの中で、患者さんに新たにお願いすることや、これまでと一部異なる対応をお願いする場面が出てくるかもしれません。その際には、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。
電子カルテ導入後も、ICTの活用や業務の工夫を通じて、スタッフがイキイキと働ける職場づくりを進めてまいります。
専門性を高め、連携する医療へ
現在、国の医療政策では、各医療機関がそれぞれの専門分野や得意な診療に特化し、医療機関同士が連携しながら、一人ひとりの患者さんを支えていく体制が推進されています。
広瀬クリニックでは、腎臓内科、血液透析・腹膜透析などの腎代替療法、そしてシャント治療にこれまで以上に特化し、専門性を高めてまいります。
近隣の医療機関とも連携しながら、安心して治療を受けていただける体制を整えていきます。
腎臓内科外来について
腎臓内科外来では、腎臓の働きは保たれているものの蛋白尿がみられる方や、血液検査で腎臓の機能低下が認められる方(eGFRの低下、クレアチニン値の上昇など)を対象に診療を行っています。できるだけ腎臓の状態が悪化しないよう、今後も丁寧な診療を続けてまいります。
残念ながら透析などの治療が必要になった場合には、血液透析・腹膜透析・腎移植といった治療方法について十分にご説明し、よくご相談したうえで、それぞれの患者さんに合った治療を、安全かつ計画的に始められるよう努めています。
透析治療と、その先の人生
血液透析や腹膜透析は、患者さんにとって負担となる治療です。
しかし、透析が始まっても人生は続いていきます。当院の患者さんも、体力や生活状況に応じながら、それぞれの人生を歩んでおられます。ご苦労はあっても、日々の中には楽しみや喜びがあると、私たちは感じています。
透析は、人生の目的ではなく、人生を続けていくための治療です。透析開始後も、患者さんがその人らしく過ごせるよう、スタッフとともに相談しながら支えていきたいと考えています。
通院に関する負担を軽減するため、昨年より透析患者さんの無料送迎体制も拡充しています。今後も、生活面でのサポートを含めた支援を続けてまいります。
シャント治療について
血液透析にはシャントが必要となりますが、広瀬クリニックでは、
・初回のシャント作成手術
・シャント血管が細くなった場合のバルーン拡張術やステントグラフト治療
・シャント修復手術、やむを得ず作り直す場合の再建手術
など、シャント治療全般を継続して行ってまいります。
治療に伴う痛みへの対策も重要と考え、神経ブロック、局所麻酔、静脈麻酔などを積極的に取り入れています。今後も、安全で負担の少ない治療を心がけ、技術の研鑽を続けていきます。
できるだけ「入院しない医療」を
広瀬クリニックには入院設備もありますが、多くの方は「できれば入院せずに」「短期間の入院で」と希望されることが多いと思います。
私自身も、長期入院による体力低下や生活リズムの変化は、可能であれば避けたいと考えています。
できるだけ住み慣れたご自宅で治療を続けられるよう、今後も工夫を重ねてまいります。
地域の皆様とともに
医療は、医療だけで完結するものではありません。
患者さん、ご家族、介護・福祉、行政、そして地域の皆様と力を合わせながら、丁寧な診療を続けていきたいと考えています。
30年の皆様のご協力に感謝しながら、次の10年を見据え、一歩一歩、確かな歩みを続けていく所存です。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
医療法人陽蘭会 広瀬クリニック
廣瀬 弥幸
