腎臓(じんぞう)のはたらきとは?|体を守る7つの役割を専門医が解説
※2026年6月に内容を見直しています。
腎臓は「尿を作る」だけの臓器と思われがちですが、
血圧、貧血、骨、水分の調整など、全身のさまざまな部分に関わっています。
2017年にはNHKスペシャル「“腎臓”が寿命を決める」でも取り上げられました。
そのため、腎臓のはたらきが弱くなると、
むくみや高血圧だけではなく、貧血や骨の問題、息切れなどが起きることがあります。
ここでは、腎臓がどのような役割をしているのかご説明します。
腎臓はどこにある?
腎臓は、背中側に左右1つずつある臓器です。
大きさは10cm×5cm程度で、そら豆のような形をしています。
左右で2つありますが、片方が働きにくくなっても、
もう片方が頑張ってしまうため、症状が出にくいことがあります。
この「症状が出にくさ」が、腎臓病を気づきにくくしている理由の一つです。
腎臓の7つの大切なはたらき
ここでは7つに絞って腎臓のはたらきをご説明します。
① 水分量を調整する
腎臓は尿を作ることで、体の水分量を調整しています。
腎臓が弱くなると、
・むくみ
・体重増加
・息切れ
・血圧上昇
などが起こることがあります。
② 老廃物を体の外へ出す
体の中では毎日老廃物が作られています。
腎臓はこれらを尿の中に捨てることで、
体をきれいな状態に保っています。
このはたらきが低下すると、
食欲低下、だるさ、吐き気などにつながることがあります。
③ 血圧を調整する
腎臓は血圧のコントロールにも関わっています。
高血圧が腎臓を悪くするだけではなく、
腎臓が悪くなる → 血圧が上がる
という悪循環もあります。
④ カリウムやリンなどを一定に保つ
腎臓は電解質のバランスを保っています。
ですから腎臓が悪くなると、
・カリウムが高い → 不整脈
・リンが高い → 骨や血管への影響
などにつながることがあります。
⑤ 血液を弱アルカリ性に保つ
腎臓は、血液の酸性・アルカリ性のバランスを厳密に調整しています。
腎臓が弱ると、この調整が難しくなることがあります。
⑥ 血液(赤血球)を作るためのホルモンをつくる
腎臓では「エリスロポエチン」というホルモンが作られています。
これは赤血球を作るために重要です。
腎臓のはたらきが弱っている方で、貧血になりやすいのは、
このホルモンが十分でないためです。
⑦ 骨を守る
腎臓はビタミンDを活性化することで、
・カルシウム吸収
・骨の健康維持
にも関わっています。
腎臓病では骨が弱くなりやすい理由の一つです。
最後に
このように、腎臓は全身のバランスを保っている大切な臓器です。
しかし、腎臓病は症状が出にくい病気です。
だからこそ、
・eGFRが低い
・クレアチニンが高い
・たんぱく尿がある
という段階で確認することが大切です。
不安がある場合には、数値をそのまま放置せず、一度確認してみましょう。
【診療案内】
以下のような方は、一度ご相談ください。
・eGFRが低い(45未満など)と指摘された方、
またはご自身で数値が気になっている方
・クレアチニンが高いと言われた方
・たんぱく尿や血尿を指摘された方
まずはご相談だけでも構いません。
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医療法人陽蘭会 広瀬クリニック
廣瀬 弥幸
