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血液透析は週3回必要なのか?減らせない理由を医師が説明

[2026.04.10]

 

結論から言うと、現在の透析医療では週3回が必要になることがほとんどです。

透析は、誰でもできれば受けたくない治療です。
その中でも血液透析の場合、

「週3回通院しなければならない」

という点を負担に感じる方が多いと思います。

「もっと少ない回数ではだめなのだろうか」

そう思われる方もたくさんおられると思います。
ここでは、血液透析の回数についてご説明したいと思います。

なお、透析について不安のある方は、こちらの記事も参考になります。

透析と言われたらどうすればいい?  ――準備と考え方を腎臓内科医が説明 ――
透析患者さんこそ、旅行を楽しんでください

 

透析では水分を取り除く必要があります

腎臓の機能が低下すると、体から水分を十分に排泄できなくなります。
透析を受ける方では、透析を開始してから数か月のうちに尿がほとんど出なくなる方も少なくありません。

そうなると、体の中に入った水分は外に出ていかなくなります。
血液透析では、この水分を取り除くことが重要な治療の一つになります。

では、1回の透析でどれくらい水分を取り除くことができるのでしょうか。

一般的には

体重の約6%

が目安とされています。

例えば体重50kgの方なら、

約3kg

ということになります。

しかし透析では、水分を急に大量に取り除くことはできません。
急激に除水すると血圧が下がってしまうからです。

血圧が下がってしまうと、とてもきつくなり、
自宅に帰れないといった状態になることもあります。

そのため、

血圧が下がらないような透析治療にすることが重要

になります。

このような条件を考えると、現在の透析医療では

週3回、1回4~5時間程度

という透析が一般的になっています。

 

尿毒素を取り除くという観点から

腎臓は、水分だけでなく

・尿素窒素
・カリウム
・リン

など、さまざまな物質を体外に排泄しています。
これらはまとめて

尿毒素

と呼ばれます。

最近の透析は以前と比べて非常に効率よく尿毒素を除去できるようになっています。

しかし、腎臓は

24時間、週168時間

働き続けています。

一方、血液透析は

週3回、1回4時間とすると週12時間

です。

つまり、透析は腎臓に比べて非常に短い時間で尿毒素を取り除いている治療とも言えます。

現在の透析技術は進歩していますが、それでも体のバランスを保つためには、

週3回程度の透析が必要

になるのです。

また、食事療法の記事でもご紹介しましたが、

カリウムは命に関わることがあります。

透析回数が少なくなると、カリウムが高くなる危険性も高くなります。

 

週2回は例外的で稀です

尿がある程度出ている方では、
週2回の透析でバランスが取れる場合もあります。

しかし、このようなケースは 例外的で稀 です。

透析導入直後には尿が出ていても、
時間が経つと腎臓の働きが弱くなり、尿量が減ってくる方が多いのです。

そのため、最初から

週3回の透析

で開始するのが一般的です。

つまり、週2回の透析の方はほとんどおられませんし、
そのような場合でも 短期間で週3回に移行することが多い ということをご理解ください。

 

週3回の透析はやむを得ない

気持ちとしては

・透析の回数は少ない方がいい
・透析の時間は短い方がいい

と考えるのは自然なことです。

しかし、

・水分を取り除くこと
・尿毒素を取り除くこと

を考えると、

週3回の血液透析は医学的にやむを得ない治療

と言えます。

また、透析回数が多い方が、
健康状態が良いというデータもあります。

 

生活の視点から

週3回の透析も、徐々に生活のリズムになってくる方がほとんどです。

透析を受けながら

・お仕事をされている方
・デイサービスを利用されている方
・旅行に行かれている方

もおられます。

週3回の血液透析は確かに負担ですが、

その中で

どのように生活を作っていくか

を一緒に考えていければと思います。

 

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