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eGFRがいくつだと心配? 腎臓の数値を見て不安になった方へ(計算できます)

[2021.09.30]

最終更新:2026年4月(内容を見直しました)

【eGFRはいくつから心配?】

eGFRの目安は以下のように考えると分かりやすいです。

  • 90以上:正常
  • 60〜89:軽度低下(経過観察)
  • 45〜59:注意(専門医相談を検討)
  • 30〜44:中等度低下(受診推奨)
  • 15〜29:高度低下(専門医管理が必要)
  • 15未満:腎不全(透析などの検討)

eGFRが60未満が続く場合は慢性腎臓病(CKD)と診断されます

また、45未満になると専門医への相談が推奨されます

 

 たんぱく尿や血尿は、いわば「病気かもしれません・・・」という「じんぞうの声」であることをご紹介しておりました(じんぞうの声を聴きましょう:たんぱく尿や血尿のお話)。今回は、腎臓のはたらきを示すeGFR:推算式糸球体濾過量(estimated Glomerular Filtration Rate)についてのお話です。

【eGFRについて】

 eGFRは、腎臓のはたらきを示す数値として広く使われています。eGFR:90 mL/分/1.73 m2以上が「正常または高値」とされており、数字が小さければ小さいほど腎臓のはたらきが悪くなっていることを表します。eGFR:60 mL/分/1.73 m2未満が続くと「慢性腎臓病(CKD: Chronic Kidney Disease)」と診断されますし、おおまかな目安としてeGFR:10 mL/分/1.73 m2未満になると、透析や腎臓移植などの治療が必要になってきます(参考:新たな国民病「慢性腎臓病」をご存知ですか?)。

 腎臓病では、eGFR:15 mL/分/1.73 m2未満など、かなり腎臓のはたらきが低下しないと症状が出ないことが多いです。そのため、eGFRを測定してはじめて腎臓のはたらきが悪くなっていることがわかってびっくりする、ということもよくあります。

(つかれたじんぞうくん)

 

【eGFRの測定と対応】

 eGFRは「血液中のクレアチニン」と「性別」と「年齢」から、GFR推算式によって計算されます。ですから、ご自分のeGFRがわかるのは、健康診断の項目にクレアチニンが入っていたり、病院やクリニックで血液検査をしたりした時です。ほとんどの場合、クレアチニンを測定したら検査結果用紙にeGFRも印刷されているはずです。

eGFRの表示例を示しています。クレアチニン等から計算され、ここでは正常値は90以上となっています

 様々な研究によって、腎臓のはたらきが弱っている方では腎不全(腎臓のはたらきがかなり悪くなってしまった状態)になりやすいということがわかっています。そのため、そのような方では腎臓専門医・専門医療機関を受診することが勧められています。例えば「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018」では、年齢にかかわらずeGFR:45 mL/分/1.73 m2未満の方では専門医を受診することを考慮するとされています。

eGFRの計算ツール

CrはわかっていてもeGFRが分からない場合には、以下にCr・年齢・性別を入力していただくことで計算できます

eGFRの測定

このチェックの対象年齢は18歳以上です。18歳未満はエラーが表示されます。

性別
年齢
(半角数字)
血清クレアチニン値(Cr.)
(半角数字)

あなたのeGFR値は
GFR区分

【長崎県のCKD対策とeGFR】

 eGFRが低下した方を含むCKD(慢性腎臓病)患者さんは、2011年の時点で1330万人いるといわれています。それに対して、日本腎臓学会が認定する腎臓専門医は2021年5月の時点で5777人と圧倒的に少なく、専門医の分布には地域差もあります。そのためCKDについては、かかりつけ医の先生方と専門医の先生方が、地域の実情に応じて連携することで対策が行われています。長崎県にもそのような体制が作られており、以下の病診連携基準等を用いた連携が行われています。下線の部分がeGFRに関する記載です。

(健診)

eGFR 60 mL//1.73 m2未満

・蛋白尿(1+以上)

のいずれかにあたる場合には、かかりつけ医に紹介。

 

(健診後のかかりつけ医での検査)

(1) 高度の蛋白尿(2+以上、または蛋白尿/Cr比0.50g/gCr以上)

(2) たんぱく尿と血尿がともに陽性(1+以上)

(3) eGFR 50 mL//1.73 m2未満

  (40歳未満 eGFR 60ml//1.73 m2未満

   70歳以上 eGFR 40ml//1.73 m2未満)

(4) eGFRの下降度

   (1年間で25%以上、または5 l//1.73m2以上低下

(5) かかりつけ医が必要と判断した場合

上記(1)-(5)のいずれかにあてはまれば、専門医に紹介。

【ご自分でeGFRの確認を】

 腎臓病では症状が出にくいことから、血液検査をした際には、ぜひご自分でeGFRの結果を確認してください。

 また、eGFRの結果はぜひ保管しておいていただきたいと思います。上記の(4)をご覧いただくとわかりますように、「eGFRが1年間にどれくらい低下しているか」が判断基準の一つになっています。つまり、異なる医療機関で血液検査をした場合には、前回の今回の検査結果を確認して、ご自分でどれくらいeGFRが低下したか、何パーセント低下したかが大事なのです。例えば「6カ月の間にeGFRが100→85 ml/分/1.73 m2に低下した方では、半年で15パーセント低下している」→「1年間に換算すると30パーセントの低下している」等と判断します。

【最後に】

もし、今とても不安なら——

どうか一人で抱え込まず、かかりつけ医の先生や腎臓病ご専門の先生にご相談ください。

腎臓病は、早く気づき、早く向き合うことで、進行をゆるやかにできる病気です。気になったときに相談することは、決して早すぎることではありません。

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【参考資料】

CKD診療ガイド2012

エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018

日本腎臓学会ホームページ

長崎市ホームページ byousinrenkeikijyunn.pdf (nagasaki.lg.jp)

 

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